MY GARDENING LIFE 一行日記+

住宅街の小さな庭で野生の生き物と親しむホームビオトープを手作りしています。

白沙村荘  ちょっと京都まで その2

展覧会の会場を出て、四条河原町の交差点に立つと、時間がいっきに30年ほど戻ってしまいました(笑)。考えてみれば、繁華街の四条河原町にはもうずいぶん長い間来ていません。涼しいからバスに乗るのは勿体無い。四条通りを東へ歩きました。四条大橋から賀茂川を見ると、まだ納涼床がでていました。京阪電車が見えないのが変な感じですが、川縁でカップルが等間隔に座って語らっているところは、昔とちっとも変わりません(笑)。

祇園会館まで歩いて、そこからバスに乗車。目指すは京都市美術館です。空いていればルーブル展を見ようという魂胆でした。ふっふふ(^^)。

ネットで混雑状況を調べたら平日水曜日は比較的空いているはずでしたが・・・あらまあ長い列。マイクを通して聞こえるアナウンスは「チケットをお持ちのお客様もお持ちでないお客様も列の最後尾にお並び下さい。」そして別の声で「ただいま入場までの待ち時間は60分となっております。」(^^;)

コンビニでも列、お昼も列、バス停も列。修学旅行生もいっぱい。秋の観光シーズンに入っている京都でした。人の少ないところに行きたくて、神宮道からバスで銀閣寺前まで。人力車やタクシーがたくさん客待ちしている京都の人気スポットですが、その一角にある白沙村荘は静かなとても落ち着ける場所です。

過日、火災でお茶室を消失したとのこと。そのせいか、少し庭の手入れが届いてないないような気もいたしましたが、人っ子一人居らず、52畳のアトリエも、そこから望む芙蓉池も独り占めできました。

萩がちらほら咲いて、庭は秋の気配がしていました。お茶室が再建されて、また素晴らしい池泉回遊式庭園を散策できる日が来ますように・・。




写真は、白沙村荘を居宅として造営した日本画家の橋本関雪の展覧会のチラシと絵葉書です。関雪は猿の絵がとても有名ですが、動物の絵も多く、あったかい感じの動物ではなく、緊張感のある動物の絵を描かれます。ボルゾイの絵など鳥肌が立ちます。そして、中国の古典にちなんだ絵も多く、特に私はそちらをおススメしたいです。たとえば、写真の絵葉書は、言わずと知れた四面楚歌の場面、「虞兮虞兮奈若何」項羽の悲歌が聞こえてくるようです。

橋本関雪展は島根県立美術館で今月14日まで 京都大丸で今月17日〜29日までです。